川崎競馬

川崎競馬

全日本2歳優駿への道

10月22日(火)

鎌倉記念

SII 1,500m 川崎競馬場

南関東2歳シーズン最初の重賞で、17年にSIIIからSIIに格上げされた。1、2着馬に全日本2歳優駿、3着以内の牝馬にはローレル賞への優先出走権が付与される。地方全国交流となった07年以降、過去12回の勝ち馬は南関東(8勝)か北海道(4勝)のどちらかとなっている。昨年は船橋のミューチャリーがレースレコードで勝利した。

RACE REPORT
鎌倉記念

前哨戦の若武者賞で2着に2秒2差をつける大差勝ちを収め、ここまで3戦3勝のインペリシャブルが単勝1.4倍と圧倒的な支持を得た。
レースはそのインペリシャブルが好スタートからスピードの違いを見せて先頭へ。レイワデジタルが2番手で、北海道から遠征のアベニンドリーム、スティローザが続き、やや離れた5番手にミナミンが追走した。単騎で逃げるインペリシャブルは勝負どころの3コーナーから後続との差を広げると、そのまま逃げ切って無敗での重賞制覇となった。ゴール前で詰め寄ったアベニンドリームがクビ差で2着。3~4コーナーで位置取りを上げ、直線伸びを見せたミナミンが3馬身差の3着に入った。
勝ったインペリシャブルは、ここまで着差をつけての勝利が続いていたが、今回はクビ差。鞍上の矢野貴之騎手は「道中力みすぎて走っていた分、直線の粘りに影響したのかな」と振り返った。しかし、「まだまだ伸びしろがあるのでこれからも楽しみですね」と将来性の高さを感じている様子。インペリシャブルは、2着のアベニンドリームとともに、全日本2歳優駿JpnIの優先出走権を獲得。デビューから無敗でタイトルを手にしたインペリシャブルの今後に期待だ。

10月30日(水)

平和賞

SIII 1,600m 船橋競馬場

南関東SIII格付けで、03年に全日本2歳優駿トライアルに指定。勝ち馬には同レースへの優先出走権が付与される。鎌倉記念と同じ地方全国交流戦だが、この時期はホッカイドウ競馬がシーズン終盤ということもあり、北海道から南関東に転入して臨む馬も少なくないことから、南関東デビュー馬との力量比較が難しい一戦といえる。

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平和賞

今年の平和賞は粒ぞろいのメンバー。前走イノセントカップ2着の北海道所属馬モリノブレイク、目下3連勝のマンガンなど5頭が単勝10倍以下と上位拮抗のオッズとなった。
大外からエメリミットが先手を主張するも、最内枠のサンオブロジータが譲らず先頭へ。モリノブレイクが3番手で、差なくヴァケーションが追走し、5番手以下はやや離れた。3コーナーを過ぎたあたりで先頭はモリノブレイクに替わったが、ヴァケーションが4コーナーで外から先頭に立つと、直線では後続を引き離して勝利。中団の内から直線馬群を割って伸びたマンガンが2馬身半差の2着で、外から脚を伸ばしたチョウライリンが2馬身差で3着に入った。
勝ったヴァケーションは、休み明けの前走では3着に敗れたが、距離延長にも対応して完勝といえる内容で重賞制覇。鞍上の吉原寛人騎手は、「今後も大きなレースを勝っていくんじゃないかと思えるくらいポテンシャルは高く感じました」と振り返った。
管理する高月賢一調教師は、前週の鎌倉記念をインペリシャブルで制し、2週連続での2歳重賞制覇。「(インペリシャブルと)どちらかは全日本2歳優駿に川崎代表として出したいと思っています」とのこと。両馬の動向に注目だ。

10月31日(木)

北海道2歳優駿

JpnIII 1,800m 門別競馬場

長らくホッカイドウ競馬の2歳ナンバーワン決定戦であったが、1997年からはJRA交流戦として行われている。03年から全日本2歳優駿トライアルに指定され、1着馬は地方馬に限り優先出走権が与えられる。97年以降、両レースを制した馬は4頭いるが、地方馬としては13年にハッピースプリント(北海道)が連勝している。

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北海道2歳優駿

JRA勢4頭に対し、地元北海道勢10頭で14頭立てとなった北海道2歳優駿JpnIII。1番人気はサンライブカップ3着のヨハネスボーイで3.8倍、JRAのピオノノが4.6倍の2番人気で続き、6頭が単勝10倍以下とオッズ上では混戦模様となった。
JRAのキメラヴェリテが主導権を取ると、鎌倉記念から連闘で臨んだアベニンドリームが2番手。人気上位のヨハネスボーイ、ピオノノは中団を追走し、縦長の展開となった。3コーナーを過ぎたあたりでアベニンドリームが競り掛ける場面もあったが、マイペースに持ち込んだキメラヴェリテがゴール前で振り切って勝利。1馬身半差での2着争いは、4コーナーで内をついて伸びたピオノノを、アベニンドリームががハナ差しのいで制した。
勝ったキメラヴェリテは、JRA1勝クラス3着からの挑戦で見事重賞を制覇。鞍上の福永祐一騎手は、「先手を取って、自分のペースで行ければチャンスがあると思っていた。ときどき物見をしていましたが、期待していたとおりの走りでしたね」と振り返った。今後について「順調なら全日本2歳優駿に向かう予定です」と管理する中竹和也調教師。今回のようにマイペースの逃げに持ち込めれば大舞台でもチャンスはありそうだ。

11月13日(水)

ハイセイコー記念

SII 1,600m 大井競馬場

1968年創設の青雲賞が前身。その勝ち馬で中央でも活躍したハイセイコーをたたえ、01年から現在のレース名となった。03年から全日本2歳優駿トライアルに指定され、勝ち馬には優先出走権が与えられる。08年ナイキハイグレード(船橋)、17年ハセノパイロ(船橋)はともにこのレースを勝って全日本2歳優駿でも3着に好走した。

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ハイセイコー記念

今年の南関東2歳重賞は、鎌倉記念、平和賞ともに南関東の生え抜き馬が勝利。南関東2歳馬のレベルの高さをうかがわせる結果となっています。大井を舞台とするこのレースには、プリマガリーナが競走除外となったものの15頭の好メンバーが揃った。
外枠から勢いよくフォルワールドが主導権を取ると、好スタートのストーミーデイが2番手に控え、ブリッグオドーン、ゴールドビルダーと上位人気2頭が追走した。ストーミーデイが4コーナー手前で先頭に立って直線一旦は抜け出したが、その直後につけていたゴールドビルダーが並ぶ間もなく交わして重賞制覇。前哨戦・ゴールドジュニアーを勝っていたストーミーデイが2馬身差の2着で、6番手を追走していたチョウライリンが直線伸びてさらに2馬身差の3着に入った。
勝利したゴールドビルダーに騎乗した森泰斗騎手は、「来年につながるような競馬ができたと思います」と先々の大レースに向けて手ごたえを感じた様子。今後について管理する佐藤賢二厩舎は、「体調を見ながらですが、次走は全日本2歳優駿、大目標は来年の東京ダービーです」とのこと。また1頭、未来のスター候補が誕生した。

11月27日(水)

兵庫ジュニアグランプリ

JpnII 1,400m 園田競馬場

1999年に中央との交流重賞として新設され、07年からJpnIIに格上げされた。西日本では唯一、全日本2歳優駿のトライアルとして実施され、1着馬は地方馬に限り優先出走権が与えられる。これまで地方馬の勝利は4頭。なかでも09年の勝ち馬ラブミーチャン(笠松)は、デビューから無敗のまま全日本2歳優駿まで制した。

RACE REPORT

北海道から2頭の遠征もあったが、JRA5頭のうち、デビューから2連勝中のファシネートゼット、メイショウテンスイ、さらに4戦2勝のテイエムサウスダンの3頭が単勝2〜3倍台で人気が集中。園田5戦5勝で地元期待のエキサイターは16.3倍で離れた4番人気だった。
北海道のスティールペガサスが最内枠から主導権を取ると、テイエムサウスダンが2番手。その後ろにファシネートゼット、メイショウテンスイらが追走した。前の位置取りはほとんど変わらず、テイエムサウスダンが3〜4コーナーで先頭に並びかけると、直線抜け出して勝利。メイショウテンスイは直線外に持ち出されると決め脚を見せて1馬身半差の2着。1馬身1/4差の3着にはファシネートゼットで、上位人気3頭での決着。直線半ばまで2番手で粘っていたスティールペガサスは4着。地元エキサイターは、向正面で進出を図るも手応えが悪く9着に敗れた。
勝ったテイエムサウスダンは、チークピーシーズをつけた2走前の初勝利から3連勝で重賞初制覇。騎乗したM.デムーロ騎手、管理する飯田雄三調教師ともに1600mまでなら問題ないとの感触で、次走は全日本2歳優駿JpnIを予定とのこと。3連勝の勢いで一気にJpnI制覇まで上り詰めるか。