重賞レース


レースガイド
南関東で2025年度に行われる最初の重賞レース。
2015年には三連単618万3360円の配当となるなど波乱も多い3歳重賞。
同じ川崎1,600mを舞台としたトライアルレースつばき賞(2020年からは椿賞)の勝ち馬が再度好走する傾向があるが、2024年は椿賞の翌日に重賞・ネクストスター東日本(1,400m)が行われ、そこからの転戦馬が2頭馬券に絡んだ。
【1着馬に東京ダービーへの優先出走権を付与】
コースガイド
4コーナーのポケットから発走し最初のコーナーまで500mあり、さほどハイペースにはなりません。差し馬にとってはカーブがきつい3コーナーでうまく立ち回ることが求められます。
椿賞勝ち馬か、重賞参戦馬の巻き返しか 波乱の期待大
※データは過去10年分(2014~2023年)を対象にした。
6番人気以下の激走で波乱の期待大
1番人気こそ3勝2着1回3着1回とまずまず信頼できる数字だが、2~5番人気馬が揃って、2勝以下・連対率30%以下と信頼に足りない。
1~5番人気で1~3着を独占したのは3回しかなく、それ以外の7回は6~12番人気以下が激走している。
8回は三連単万馬券決着で、内3万円以上が6回、2015年は618万3360円と大波乱となっている。
【単勝人気別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 1 | 1 | 5 | 40.0 % | 50.0 % |
2番人気 | 2 | 1 | 0 | 7 | 30.0 % | 30.0 % |
3番人気 | 1 | 1 | 4 | 4 | 20.0 % | 60.0 % |
4番人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0 % | 20.0 % |
5番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 30.0 % | 40.0 % |
6番人気以下 | 2 | 5 | 3 | 71 | 8.6 % | 12.3 % |
浦和VS船橋の構図も、大井・川崎の人気薄を一考
浦和所属馬が5勝2着1回3着2回。これは全て近8年間によるもので、1・1・2・3・4・5・5・7番人気だった。勢いがある。
連対率・複勝率なら船橋所属馬。4勝2着6回3着1回。近7年連続で馬券に絡んでいる(1・1・2・2・3・3・3・5・6番人気)。
上位人気馬から選ぶなら船橋所属馬か浦和所属馬が良さそうだ。
大井所属馬の1~3番人気は全て着外。その代わり、10年で勝ち馬は無いが5・10・12番人気の3頭が馬券絡み。出走してきたら人気薄から穴馬を探したい。
地元川崎所属馬は出走頭数が多い割に1勝2着2回3着5回といまひとつだが、1・3・3・8・8・9・11・12番人気と両極端。こちらも穴馬に注意したい。
【所属別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大井 | 0 | 1 | 2 | 17 | 5.0 % | 15.0 % |
船橋 | 4 | 6 | 1 | 23 | 29.4 % | 32.4 % |
浦和 | 5 | 1 | 2 | 22 | 20.0 % | 26.7 % |
川崎 | 1 | 2 | 5 | 39 | 6.4 % | 17.0 % |
断然牡馬
牝馬は9頭が参戦し、2016年3戦全勝で挑んだディーズプリモの3着があるのみ。
一線級牝馬は直前に行われている桜花賞に参戦している事が多く、余程の事がない限り厳しい。
【性別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 10 | 10 | 9 | 93 | 16.4 % | 23.8 % |
牝馬 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0.0 % | 11.1 % |
内枠は買い目に入れておきたい
勝ち馬は2~7枠から万遍なく出ているが、連対率で見ると1~4枠が20%超えに対し、5~8枠は11%。
1~4枠が馬券に絡まなかったのは2022年の1回しかなく、買い目には入れておきたい。
【枠順別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 2 | 1 | 7 | 20.0 % | 30.0 % |
2枠 | 2 | 0 | 2 | 5 | 22.2 % | 44.4 % |
3枠 | 1 | 2 | 0 | 12 | 20.0 % | 20.0 % |
4枠 | 2 | 2 | 2 | 13 | 21.1 % | 31.6 % |
5枠 | 1 | 0 | 1 | 17 | 5.3 % | 10.5 % |
6枠 | 3 | 0 | 2 | 14 | 15.8 % | 26.3 % |
7枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 10.0 % | 15.0 % |
8枠 | 0 | 3 | 1 | 16 | 15.0 % | 20.0 % |
椿賞勝ち馬か、重賞参戦馬の巻き返しか
2018年から同じ川崎1600mを舞台としたつばき賞(2020年からは椿賞)がトライアルレースとなり、近6年はその勝ち馬が4勝3着1回、2着馬も2頭が再度2着になっている。
2024年は同じ3月川崎開催時にネクストスター東日本(SIII、1400m)が実施され、椿賞ではなくここからの転戦馬(3・4着馬)が2・3着となった。
今年のネクストスター東日本は浦和で施行されるため、再び椿賞からの転戦馬に注目してよいのではないだろうか。
他では京浜盃出走組が3勝3着4回と好相性。4・6・7・8・10・11・12着からの巻き返しで警戒が必要だ。
雲取賞出走組は1勝止まりも2着5回3着3回。ただ2024年から同レースがダートグレード競走となった事で傾向が変わる可能性がある。
ニューイヤーカップ出走組は3勝2着4回3着3回。三連単618万と大荒れとなった2015年1・2着馬はニューイヤーカップ出走組だった。ちなみに同レースで3着以内だった馬は9頭中、馬券に絡んだのは4頭止まり。巻き返しに注意したい。
穴馬を探す際に注意したいのは、近2走で4着以内がなかったのは2018年1着スプリングマンと2023年2着ナイトオブバンド(2走前は中央芝に参戦、3走前に盛岡で2着有り)の2頭のみで大敗続きからの一変は難しい。
最後に、前走から騎手が替わった馬が2024年を除き毎年馬券に絡んでおり、8勝2着3回3着4回で計15頭もいる事を付け加えておく。
ライター:友好春
回数 | 施行年 | 馬名 | 性・年齢 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
27 | 令和6年 | シシュフォス | 牡3 | 森 泰斗 |
26 | 令和5年 | ポリゴンウェイヴ | 牡3 | 山口 達弥 |
25 | 令和4年 | フレールフィーユ | 牡3 | 和田 譲治 |
24 | 令和3年 | ジョエル | 牡3 | 張田 昂 |
23 | 令和2年 | ウタマロ | 牡3 | 酒井 忍 |
22 | 令和元年 | ホールドユアハンド | 牡3 | 戸崎 圭太 |
21 | 平成30年 | スプリングマン | 牡3 | 左海 誠二 |
20 | 平成29年 | ローズジュレップ | 牡3 | 吉原 寛人 |
19 | 平成28年 | ガーニーフラップ | 牡3 | 的場 文男 |
18 | 平成27年 | ウインバローラス | 牡3 | 柴田 大知 |
17 | 平成26年 | ワタリキングオー | 牡3 | 的場 文男 |
16 | 平成25年 | アメイジア | 牡3 | 吉原 寛人 |
15 | 平成24年 | キタサンツバサ | 牡3 | 繁田 健一 |
14 | 平成23年 | ナターレ | 牝3 | 的場 文男 |
13 | 平成22年 | ポシビリテ | 牡3 | 松岡 正海 |
12 | 平成21年 | サイレントスタメン | 牡3 | 金子 正彦 |
11 | 平成20年 | モエレラッキー | 牡3 | 張田 京 |
10 | 平成19年 | エスプリベン | 牡3 | 今野 忠成 |
9 | 平成18年 | サンキューウィン | セ3 | 左海 誠二 |
8 | 平成17年 | ブラウンコマンダー | 牡3 | 張田 京 |
7 | 平成16年 | ブルーローレンス | 牡3 | 的場 文男 |
6 | 平成15年 | ウィンブロー | 牡3 | 石崎 隆之 |
5 | 平成14年 | キングセイバー | 牡3 | 酒井 忍 |
4 | 平成13年 | シングルトラック | 牡3 | 堀 千亜樹 |
3 | 平成12年 | ピーエムカイザー | 牡4 | 佐藤 隆 |
2 | 平成11年 | キタノダイマジン | 牡4 | 桑島 孝春 |
1 | 平成10年 | ハードサインカラー | 牡4 | 佐々木 竹見 |