重賞レース

第57回 関東オークス(JpnII)

2021年6月16日

レースガイド RACE GUIDE

3歳牝馬で唯一のダートグレード競走。JRA交流となった2000年以降、地方馬の勝利は3頭のみで、13年からJRAが8連勝中。とはいえその8年間で、2、3着馬の16頭中8頭は地方勢と健闘をみせている。【1着、2着馬にスパーキングレディーカップJpnIII、1着馬にジャパンダートダービーJpnIへの優先出走権を付与(いずれも地方所属馬のみ)】

コースガイド

2コーナーの出口から発走し、コーナーを6回まわります。2周目の向正面でペースが上がったときに、離されずについていくことができるか。騎手のペース判断も重要になります。

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地方勢は2、3着ならチャンス十分

※データは、過去10年分(11〜20年)を対象にした。

上位人気馬が中心

単勝1番人気は3勝、2着2回、3着1回。2番人気は4勝、2着1回、3着3回で、1、2番人気とも馬券外だったのは18年の1回のみと堅実な成績を残している。同年は過去10回で唯一、JRA1勝馬が出走。勝ったのはJRA勢でもっとも人気がなかった6番人気(21.1倍)の1勝馬ハービンマオ。6番人気以下が勝ったのはこの年だけで、人気薄の大駆けはあまりない。同年を除けば、1〜4番人気のうち2頭以上が馬券に絡んでおり、上位人気から狙うのが基本。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
1番人気 3 2 1 4
2番人気 4 1 3 2
3番人気 1 1 3 5
4番人気 1 2 0 7
5番人気 0 3 0 7
6番人気以下 1 1 3 80

JRA優位も上位独占は1回

JRAが9勝、2着6回、3着4回で3着以内馬30頭中19頭を占めている。地方馬は、12年にアスカリーブル(船橋)が3番人気で勝ち、2、3着は計10頭。JRAが3着以内を独占したのは13年の1回だけで、地方馬も馬券対象になる。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
JRA 9 6 4 21
船橋 1 2 1 20
川崎 0 1 0 21
大井 0 0 3 15
浦和 0 0 2 2
他地区 0 1 0 26

JRAはオープン特別、兵庫CS組

前走がJRAダートのオープン特別戦(リステッド含む)だった馬は【5-2-1-5】で、13頭中8頭が3着以内と好成績を収めている。特に伏竜ステークス(中山1800m)組が19、20年と連勝。19年はラインカリーナ(JRA)が3着から、20年はレーヌブランシュ(JRA)が5着からそれぞれ巻き返して勝利している。なお、ともに伏竜ステークスでは牝馬として唯一の出走だった。また、19年2着マドラスチェック(JRA)は鳳雛ステークス(京都1800m)を勝っての参戦、17年1着クイーンマンボ(JRA)は兵庫チャンピオンシップJpnII(園田1870m)で3着だった。

地方は東京プリンセス賞3着以内

地方勢は東京プリンセス賞(大井1800m)組に注目。同1着馬は、1勝、2着1回、3着2回とすべて3着以内。過去2回は、浦和・桜花賞、東京プリンセス賞と連勝し南関東牝馬三冠を狙った19年トーセンガーネット(浦和)が3着、20年アクアリーブル(船橋)が2着だった。なお、東京プリンセス賞組が2頭以上馬券に絡むことはない。
また、18年3着クレイジーアクセル(大井)は前走東京湾カップ(船橋1700m)1着、12年3着シラヤマヒメ(大井)は同4着で、出走があれば注目したい。

ライター: 栗田勇人

 

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

プロフィール_2

第57回関東オークス(JpnII)

注目馬情報

協力:競馬ブック

■ケラススヴィア(牝3歳 浦和・小久保智厩舎)

写真:真鍋元

デビューから7戦6勝。休み明けで斤量を背負ったユングフラウ賞での惜敗2着が改めて悔やまれる。破格のタイムを弾きだした新馬戦から4連勝で東京2歳優駿牝馬を優勝し2歳女王となり、牝馬クラシックでは桜花賞は3馬身差、東京プリンセス賞では7馬身差をつけて牝馬二冠を手にした南関東の絶対的女王。

「長い距離でもこなすとは思いますがサウスヴィグラスの仔だからプラスではないでしょう。馬の力を出せればJRA相手でもヒケは取らないと思いますが、これまでのラップとは違うでしょうし、マークされる立場なのでラクな競馬にはならないと思う。小柄な牝馬なのにいつも僕が期待するひとつ上をいくパフォーマンスをして、まだ底を見せてない魅力があります。スピードが勝っているタイプなので川崎2100mにうまく対応できればいいですね。三冠を獲らせてあげたい。今までチャレンジした馬がいても叶わなかったのでそう簡単ではないのはわかっていますが期待の方が大きいです」と森泰斗騎手。

一昨年のトーセンガーネット、昨年のアクアリーブルと牝馬三冠に挑んだが3着、2着と惜しくも達成ならず。長い歴史の中で牝馬三冠を達成したのは2006年のチャームアスリープ1頭だけ。成長過程にある牝馬が舞台も距離も違う三冠に挑むのはいかに過酷かがわかる。南関東リーディングジョッキーとトップトレーナーの最強タッグで15年ぶりの快挙を成すことはできるのか。

■ウェルドーン(牝3歳 JRA・角田晃一厩舎)

写真:仲真吾

2戦目からダートを走り、惜しいレース続きで初勝利は6戦目と時間はかかったが、道中3番手につけるとラクな手応えで早めに動くと1頭抜け出して6馬身差圧勝のインパクトで未勝利を脱した。武豊騎手が手綱を取った前々走では砂を被るのを嫌がるシーンもあったが、そこからは折り合いもつき最後は3馬身突きはなした。さらに前走は砂を被らないように外めを回ると直線では追い出しを待つ余裕があったほど。厳しい展開のなか連勝を決めた。先行力を武器に川崎2100mも難なく立ち回りそうだ。

「前走は強い競馬でした。1走ごとに時計を短縮して力をつけていますね。使いつつ毛づやも良くなり、良い状態をキープ。地方のダートでも楽しみです」と芝原助手。

■ランスオブアース(牝3歳 JRA・本田優厩舎)

写真:稲葉訓也

前走は兵庫チャンピオンシップJpnIIに参戦。勝負どころで窮屈になる不利があったが、そこからの脚はしぶとく3着に。4戦目からダートに転じて未勝利を脱し、そこからはダート中距離を使われて、ネモフィラ賞ではテンに行き脚はつかなかったが狭い間を割って伸びる精神面のタフさも見せて2勝目を挙げた。

「前走は挟まれて前から離されてしまったけど、最後でまた盛り返してきたし、スムーズだったらもっと際どかったはず。すんなりとした競馬であらためてという気持ちです」と本田優調教師。

前々走10着に敗れたのは中山1800mの伏竜ステークスで初オープンではさすがに苦しかったが、今回は牝馬同士。地方の砂を走った経験も生きてくるだろう。

■ベルヴォーグ(牝3歳 JRA・藤原英昭厩舎)

写真:仲真吾

芝で4戦するも未勝利でダートへ転向。同時にチークピーシーズを着用するようになると反応も違ってスピードに乗った走り。4コーナー先頭から後続を5馬身ちぎった。3カ月ぶりの前走ではプラス10キロで出走したが、後方外々からポジションを上げると最後は相手を競り落として勝利。勝負強さを見せた。

「前走は上がっていく時の脚が速かったね。自分のリズムで走れればしっかり伸びてくる馬。2100mは問題ないし、パワーがあるので地方の深いダートにも対応できるはずだよ」と田代助手。

前走でもエンジンがかかってからの加速力が素晴らしく、距離2100mの適性は十分にありそう。地方の砂でもタフにこなすだろう。

■ウワサノシブコ(牝3歳 浦和・岡田一男厩舎)

写真:真鍋元

北海道時代はイノセントカップ4着、ブロッサムカップ5着と重賞では差してきても一歩及ばずというレースぶり。浦和に転入して、驚いたのはやはりユングフラウ賞だろう。ケラススヴィアと最後やり合って競り落とし優勝。2歳女王から二冠馬となるケラススヴィアに唯一土をつける大金星を挙げた。桜花賞は感冒で出走取消となったが、東京プリンセス賞ではそのぶんなのか集中力を欠く場面も見られた。距離を意識して前走は川崎2000mの3歳牝馬オープン特別に臨むとあっさりクリアし距離の感触も悪くない。

「前半はスローでリズム良くスムーズにレースができた。最後1頭になったら遊んで走っているところがあったくらい。このメンバーでペースが速くなるとこれまでのようにはいかない。砂を被ると嫌がって進みが悪くなるが、距離を考えるとそういう競馬も教えていきたい」と和田譲治騎手。

■ディアリッキー(牝3歳 船橋・新井清重厩舎)

写真:真鍋元

キャリアまだ6戦と浅く、重賞以外では3勝して、これまで着外なしと伸びしろを感じさせる。デビュー戦は2秒5もちぎる大差勝ちで大物感ある走りを見せ、3戦目で臨んだローレル賞では初めて揉まれる経験をしても脚いろが鈍ることなく4着。東京2歳優駿牝馬では差しに回って3着と距離延びてからの適性を見せた。前走の東京プリンセス賞では初めてブリンカーを着用すると不向きな流れでも2着し、前を行くケラススヴィアとは7馬身離れていたものの一戦ごとの成長がうかがえる。

「長い距離は問題なくこなしてくれると思う。競馬が上手なので幅広く対応してくれますからね。川崎コースも問題ないですし、相手は強くなってもどんなレースをしてくれるか楽しみはあります」とデビューから手綱を取る本田正重騎手。

精神面のタフさも魅力のひとつで、揉まれる競馬にも対応できるため、距離延長はプラス材料に働きそうだ。

■レディブラウン(牝3歳 川崎・原三男厩舎)

写真:真鍋元

北海道から7戦1勝で移籍すると2歳オープン特別を逃げて快勝。東京2歳優駿牝馬では揉まれない位置取りから伸びてはきたが最後の詰めが甘くなって5着だった。クラシックでは桜花賞で8番人気ながらしぶとい面を見せ3着、東京プリンセス賞では直線脚が鈍って9着と、すんなりしたレースでは好走しているように気性面の課題がネックになっている。

「今回の追い切りで終いまで動きがよかった。真面目に走っていたよ。距離は少し長い気もするが、前走、差し返してきたレースぶりを見るとやれそうだね。ただ気性面が課題。並ぶと前に出ようとしなかったり自分でレースをやめてしまうようなところがあるのが課題だね」と原三男調教師。

前走2000mのカサブランカオープンではチークピーシーズを着用しハミもリングビッドに変えたことで進境が見られ2着に逃げ粘った。展開も含めラクな一戦ではないが、集中して走れば位置取りは問わない。

■グロリオーソ(牝3歳 大井・佐野謙二厩舎)

写真:真鍋元

門別で9戦してから大井に転入。ここまでのクラシック二冠ではケラススヴィアを徹底マークする競馬。桜花賞では2着し、距離延びた東京プリンセス賞は直線失速して7着だった。その後はマイルの水沢・留守杯日高賞に遠征して3着しているが、背腰の疲れを取るために調教を休ませたり、緩めたりと対策してきたぶん状態面は整ったと言えそうだ。

「東京プリンセス賞、水沢のレースとすんなりした競馬ができたぶん道中気負って最後甘くなったが、今回の距離を考えるとむしろ道中は遊ばせながら位の方がいいのかもしれないね。距離は長いと思うが砂をかぶせてレースができれば新たな一面が引き出せるかもしれない」と調教でも跨がっている矢野貴之騎手。

北海道デビューで短距離中心に使われてきたこともあり距離の不安は大きい。体型を見ても長距離向きなイメージはなく、どう流れに乗って我慢できるかが鍵になりそうだ。

■リフレイム(牝3歳 JRA・黒岩陽一厩舎)

デビューから芝を使われてきたが、外に張ってしまうような操縦性の難しさを見せていた。初ダートとなった前走の青竜ステークスではスタートでは後手に回ったぶん砂を被ったが、それでも直線の伸びよく6着まで詰めた。血統からしても父アメリカンファラオ、母の父タピットとダート適性を感じる。

「前走は初ダートで追走に苦労しつつも、最後に脚を使えた。在厩で疲労回復後の調整は順調で、状態は変わりありません。距離は不問ですが、コース形態から序盤のポジションが鍵になるでしょう」と黒岩陽一調教師。

前走からチークピーシーズに加えてシャドーロールを着用するなど気性と向き合う調整がされているが、小回りでカーブのきつい川崎コースとなるとまずはスタートを五分に出ることが求められるだろう。

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

プロフィール_2

写真:真鍋元

関東オークスJpnIIはダートグレードだが、南関東勢にとっては牝馬クラシック三冠の最終戦。一昨年のトーセンガーネット、昨年のアクアリーブルに続き、今年はケラススヴィアが三冠制覇に挑む闘いになった。
 午前中に降り続いた雨の影響もあって舞台は不良馬場。
ケラススヴィアの逃げに、ウワサノシブコが続き、外3番手にウェルドーンがつけた。緩みのない流れのなか、2周目のバックストレッチからさらにペースが上がり、後続が追い上げるもその差は縮まらない。
 3コーナー過ぎからケラススヴィアとウェルドーン2頭のマッチレース。最後はウェルドーンがケラススヴィアを捉えると2馬身突きはなしての勝利。勝ち馬の上がり3ハロンが41秒3もかかっている過酷な決着だった。
 勝ちタイムは2分18秒3(曇・不良)。

3着には後方から馬群を捌いたランスオブアースが入り、そのあとは2秒の大差がついて4着グロリオーソ、5着ネイバーアイランドと地方勢が入線した。

関東オークスJpnIIは地方馬にとってグランダム・ジャパン2021の3歳シーズン最終戦でもある。三冠達成は3年連続して阻まれたが、南関東二冠に加え、関東オークスJpnII・2着のケラススヴィアが総合優勝を決めた。

写真:小川慎介

1着 ウェルドーン

道中はケラススヴィアを見ながらの競馬。勝負どころでは手応えがあやしくなったが、持ち直したのはさすが中央3勝馬。直線に入ると最後は底力でケラススヴィアをねじ伏せるかたちで2馬身突きはなした。
レース後には熱中症のような症状になり、口取り撮影ができなかったほどの熱戦だった。

<角田晃一調教師>
武騎手には1度乗ってもらっていますが、初めてのナイターと、雨が降って馬場状態も水が浮いていたのでその点については事前に話しました。終始手応えもあやしい感じで、これは厳しいかと思って見ていましたが、1周目のゴール板でやめようとしていたとレース後聞いて、これから徐々にそういう癖も改善していけたらと思います。調教から動くようになってきましたし、性格もどっしりと落ち着いてきましたのでさらに上のステップを目指していけたらと思います。
目の前の目標にはジャパンダートダービーJpnIもありますが、連戦しているので馬の状態を見ながら決めたい。


 

<武豊騎手>
うれしくはありますが、南関東の牝馬三冠を阻止してしまって申し訳ないです。乗ったのは3月以来でも状態の良さは伝わってきました。ただ、難しいところをもっているので、今日の馬場状態と初めてのナイターと小回りがすごく気になっていました。スタートは少し遅かったんですけど、そのあとのリカバリーがうまくいって、取りたいポジションで1周目を回ることができました。手応えはあるんですけれど、やめようとするところをもっている馬なので、何度か促す感じで乗ってきました。以前乗った時よりも今日の方が強く感じましたし、馬自体も強くなっている。まだまだ伸びしろがたっぷりあると思うので今後が楽しみです


2着 ケラススヴィア

好スタートから無理なく先頭に立ったが、すぐ後ろにつかれてラクな逃げにはならなかった。南関東牝馬三冠は中央の壁に阻まれたが、それでも最後まで強敵相手に接戦に持ち込めており、二冠馬らしい走りができたのではないか。
関東オークスJpnIIが最終戦だったグランダム・ジャパン2021の3歳シーズンでは総合優勝を決めた。

<森泰斗騎手>
勝ち馬が強かったですね。なるべく早めに離していこうと思っていたのですが、ついてこられてしまいましたからね。最後まで頑張っていたのですが。期待してくださっていた皆さんに申し訳ないです。三冠を獲らせてあげたかった。

3着 ランスオブアース

スタートは少しよれ、後方からの競馬になったが、しぶとい走りで追い上げて3着に。自在な脚質や、前走で地方の砂を経験したのもプラスに働いた。

<泉谷楓真騎手>
初めてのナイターでテンションが高くなっていた。それが影響してゲートで出遅れてしまって。道中は他馬を捌きながらになったぶん最後まで響きましたが、よく頑張っています。折り合いもついていたしよく伸びてくれました。

4着 グロリオーソ

今回は位置取りにこだわらず、終いを生かす競馬に徹していた。最後は伸びてきていたが、3着から大きく離されての4着。
<矢野貴之騎手>
すんなりよりも内々で揉まれた方がまとまる感じもあります。この距離で入着できたのは収穫。この馬のリズムを大事にして先行にこだわらず進めたが、終いよく伸びたし、若干脚を余した感じもある。そういう意味ではこれからが楽しみ。

5着 ネイバーアイランド

長距離輸送の影響か小柄な馬体からマイナス16キロで403キロ。1頭だけ大きく離された道中からレース最速の上がりで伸び迫り、5着と大健闘。

<魚住謙心騎手>
このメンバーで5着は1着を獲ったくらいの気持ちでうれしい。元々デリケートな馬で輸送などでストレスがかかると食べなくなってしまうので前日から川崎入りしていたんですが、それでも減ってしまいましたね。乗った感じはそう変わりなかったのでよかった。マイペースで行って最後外に出したら思った以上に伸びてくれました。

6着 リフレイム

前走からチークピーシーズに加えてシャドーロールを着用するなど気性と向き合う調整がされて、小回りコースも無難にこなしていたが、距離や流れが向かなかった感じ。

7着 ウワサノシブコ

逃げるケラススヴィアの後ろ2番手につけ、積極的なレースをしたが、勝負どころから手応えがあやしくなり、ついて行けなくなった。

<和田譲治騎手>
スタートが良かったから、スーッとラクに2番手の位置取りで行けたんですが、最後は一杯になってしまった。メンバーが強かったですね。

8着 ディアリッキー

無理なく射程圏内で競馬をしていたが、今回は末脚が不発。今まではどんな流れにも対応していたが、キャリアの差か。

<本田正重騎手>
距離は大丈夫だと思ったが、結果的にはもう少し後ろから行っても良かったのかもしれない。

9着 ベルヴォーグ

後方で脚をためていたわりに、追い出してからの反応が悪かった。

<幸英明騎手>
返し馬でもちょっと頭を上げたり、初めてのナイターで周りを気にしていましたね。ゲートを出てもっと前の方で競馬ができたらまた違っていたんでしょうけど、後手を踏んでモタモタしているうちに終わってしまいました。

10着 スセリヒメ

距離はこなせそうだが、ここは一線級相手。後方から伸びきれず荷が重かったようだ。

11着 レディブラウン

前走からチークピーシーズを着用しハミもリングビットに変え、先団でロスのない競馬はできたが、スタミナの課題は残った。

<伊藤裕人騎手>
少し距離も長かったですね。これから競馬を教えていきたい。

12着 サンシェリダン

高知から参戦も離れたしんがり負け。相手強化で流れが速かったのか、本調子に欠ける走りだった。

回数施行年馬名性・年齢騎手
56令和2年レーヌブランシュ牝3松山 弘平
55令和元年ラインカリーナ 牝3武藤 雅
54平成30年ハービンマオ 牝3松岡 正海
53平成29年クイーンマンボ 牝3C.ルメール
52平成28年タイニーダンサー 牝3戸崎 圭太
51平成27年ホワイトフーガ 牝3大野 拓弥
50平成26年エスメラルディーナ 牝3C.ウィリアムズ
49平成25年アムールポエジー 牝3岩田 康誠
48平成24年アスカリーブル 牝3今野 忠成
47平成23年カラフルデイズ 牝3岩田 康誠
46平成22年シンメイフジ 牝3内田 博幸
45平成21年ラヴェリータ 牝3岩田 康誠
44平成20年ユキチャン 牝3武 豊
43平成19年ホワイトメロディー 牝3安藤 勝己
42平成18年チャームアスリープ 牝3内田 博幸
41平成17年テンセイフジ 牝3石崎 駿
40平成16年トーセンジョウオー 牝3蛯名 正義
39平成15年レマーズガール 牝3武 豊
38平成14年サクラヴィクトリア 牝3蛯名 正義
37平成13年マイニングレディ 牝3柴田 善臣
36平成12年プリエミネンス 牝4柴田 善臣
35平成11年ヤマノリアル 牝4張田 京
34平成10年シバノコトエ 牝4秋田 実
33平成9年シルバーアクト牝4石崎 隆之
32平成8年タカミブリティ牝4石崎 隆之
31平成7年ヘイワンリーフ牝4桑島 孝春
30平成6年ケーエフネプチユン牝4矢内 博
29平成5年ホワイトアリーナ牝4桑島 孝春
28平成4年マテイス牝4佐々木 竹見
27平成3年マウントグローリ牝4的場 文男
26平成2年フジノパツサー牝4本間 茂
25平成元年クインスワロー牝4桑島 孝春
24昭和63年タケシバロツク牝4松代 眞
23昭和62年スイフトターフ牝4桑島 孝春
22昭和61年ハルナオーギ牝4小林 真治
21昭和60年ハナブサクイン牝4佐々木 忠昭
20昭和59年グレイスタイザン牝4森下 博
19昭和58年ガールライヒ牝4秋田 実
18昭和57年ニシノヤクイン牝4岩本 実
17昭和56年テスコフアイヤー牝4木村 騎一
16昭和55年タイホウジエミー牝4高橋 三郎
15昭和54年シヤドウ牝4橘 真樹
14昭和53年エースライン牝4田部 和廣
13昭和52年サギヌマグツドリー牝4成田 清輔
12昭和51年エンダーペリー牝4渡辺 市郎
11昭和50年ミツドウエー牝4橘 真樹
10昭和49年ミサトクイン牝4赤間 清松
9昭和48年オーナーズミカサ牝4渡辺 市郎
8昭和47年ヒメオール牝4中之丸 忠義
7昭和46年タニノカツヒメ牝4内野 健二
6昭和45年チヤイナセブン牝4角田 次男
5昭和44年エビフジ牝4高橋 三郎
4昭和43年フアエトン牝4木村 和男
3昭和42年ローレライ牝4木村 和男
2昭和41年オリコ牝4佐々木 竹見
1昭和40年スターコキトール牝4高橋 三郎