平成24年度第1回開催 クラウンカップ 他

4月9日～13日の開催に行われた3歳馬による重賞・クラウンカップは、船橋・佐藤賢二厩舎のワンツー。勝ったのはキタサンツバサでした。雨のためスパーキングルームでの表彰式となりましたが、馬主の北島三郎さんへのインタビューで、盛り上がりました。 川崎所属騎手のみが騎乗する2012春・川崎ジョッキーズカップは初日に行われ、勝ったのは荒尾競馬廃止にともなって移籍した杉村一樹騎手でした。同じ日の最終レースに行われた花まつり特別（C2級一組）は、5番人気ながら山崎誠士騎手のトーホウナイトが勝ちました。 今回はこの3レースについて佐々木竹見さんにうかがいました。（聞き手・構成／斎藤修）

2012年4月11日（水）クラウンカップ

優勝馬 キタサンツバサ

斎藤

キタサンツバサの繁田騎手は、スタートから追いどおしでした。

竹見

行きっぷりはあまりよくなかったですね。それでも山崎騎手のキョウエイロブストが逃げて、その後ろのラチ沿いに入ってくる馬がいなかったので、キタサンツバサは少し離れてはいましたが内のいい位置をキープできました。2番手、3番手の馬に内に入られていたら、もしかして勝てなかったかもしれません。

斎藤

直線では逃げ馬をなかなか交わしきれず、それでも最後はうしろから来たビッグライトに交わされず、よく我慢しました。

竹見

キタサンツバサは抜け出すと遊ぶところがあるので、逃げたキョウエイロブストが直線まで粘ってくれたのもよかったと思います。ゴール前で同厩舎のビッグライトが迫ってきましたが、よくしのぎました。キョウエイロブストが早めにバテて、キタサンツバサが単独で先頭に立ってしまっていたら、ビッグライトに差されていたかもしれません。

斎藤

次は羽田盃です。

竹見

まだ5戦しかしていないので、まだまだこれからよくなってくるでしょう。

2012年4月9日（月）2012春・川崎ジョッキーズカップ

優勝馬 ヤマニントップギア

斎藤

杉村騎手のヤマニントップギアは、控えて3番手からでした。

竹見

ゲートを出てから楽な感じで内の絶好位につけて、行きっぷりが他の馬とは違いました。

斎藤

直線で前をとらえる強い勝ち方でした。

竹見

4コーナーでは逃げていた馬を射程にとらえて、あとは直線でかわすだけという競馬でした。最後は今野騎手のサンデーゴールドと、1番人気金子騎手のダンツゼネラルが伸びてきましたが、完全に杉村騎手のペースでした。

斎藤

移籍してきた杉村騎手の騎乗ぶりはいかがですか。

竹見

騎乗姿勢も綺麗ですし、この開催までで20勝ですか。活躍していますね。

2012年4月9日（月）花まつり特別

優勝馬 トーホウナイト

斎藤

山崎騎手のトーホウナイトは控える競馬でした。

竹見

スタート後は外の何頭かが仕掛けていって、前はやや流れが早くなりました。山崎騎手は無理には行かず、縦長の中団から。そのぶん、向正面から早めに仕掛けていっています。

斎藤

最後の直線はよく伸びました。

竹見

トーホウナイトはずっと内ぴったりを回ってきて、4コーナー手前でうまく外に出せたので、直線を向いたところでちょうど前が空きました。ゴール前では、逃げていたニットウミラーレがバテたこともありますが、最後はよく差し切りました。山崎騎手の好騎乗です。最近は乗れていますね。