平成23年度第11回開催 報知オールスターカップ 他

2012年正月開催のメインとして行われた報知オールスターカップは、中央から転入初戦のスターシップ（船橋）が直線半ばで抜け出し快勝。川崎記念の優先出走権を獲得しました。鞍上は船橋の石崎駿騎手でした。 ほかには同日の特別戦で、酒井忍騎手が6番人気のトーコーブロンコで制した宝船特別、今野忠成騎手がオーゴンタイヨウで制した紅梅特別について解説をいただきました。（聞き手・構成／斎藤修）

2012年1月3日（火）報知オールスターカップ

優勝馬 スターシップ

斎藤

勝った石崎駿騎手のスターシップは、今回が中央からの転入初戦でした。

竹見

スターシップは、1周目のスタンド前で馬群の真ん中の苦しいところに入ってしまいましたが、それでも我慢しています。さすがに中央のオープンで揉まれてきただけのことはあります。最後はよく伸びてきました。明けて8歳ですが、まだまだこれから楽しみです。

斎藤

2着は11番人気、道営から転入のロードキャニオンでした。

竹見

ロードキャニオンの服部騎手は、直線でうまくラチ沿いから伸びてきました。前がもう少し早めに開いてくれればきわどい勝負になったかもしれません。ずっと経済コースを走って、好騎乗でした。3着の今野騎手も先行集団のうしろのいい位置につけて、直線はよく伸びてきました。

斎藤

金沢のジャングルスマイルは13着でした。

竹見

逃げたナターレの2番手を追走して、もう少しいいところがあるかと思いましたが、4コーナー手前から下がってしまい、残念でした。

2012年1月3日（火）宝船特別

優勝馬 トーコーブロンコ

斎藤

トーコーブロンコの酒井忍騎手は、1番枠でも下げて行きました。

竹見

6番人気とあまり人気がなかったからなのか、ずいぶん余裕を持って乗っていたようです。

斎藤

結果的に3着までは、うしろから行った馬同士での決着でした。

竹見

スタート後のペースは速くはありませんでしたが、向正面で石崎駿騎手のジュノベーゼが外から仕掛けていってペースが上がりました。途中から流れが速くなったのは、勝った馬だけでなく、2着、3着の馬にも味方しました。それにしてもトーコーブロンコは、ゴール前でよく伸びてきたと思います。町田騎手のエナモラードも最後によく3着まで追い込んできましたが、普段からもう少し前に行くつもりで乗ったほうがいいかもしれません。

2012年1月3日（火）紅梅特別

優勝馬 オーゴンタイヨウ

斎藤

今野騎手のオーゴンタイヨウは、スタートがよかったのにすぐに下げています。

竹見

酒井忍騎手のラヴァリーズームが逃げて、オーゴンタイヨウは楽な手ごたえで好位の4番手、内に入れました。余裕もあったのでしょう。普通なら外に持ち出して2番手あたりにつけていくところですが、外の馬に先に行かせて、そのうしろについていくというのは、それだけ馬の力があることがわかっているからでしょう。1番人気のラヴァリーズームをマークしていく形になりました。

斎藤

直線半ばでラヴァリーズームをとらえて抜け出しました。

竹見

3～4コーナーでは絶好の手応えのまま、先行勢の直後までぴたりとつけました。4コーナーでは外から被せられたら厳しかったでしょうが、外にいたクラッチシューターが下がっていったので、前が完全に開きました。このクラスでは力が違いましたね。