重賞レース
レースガイド
南関東で行われる2歳牝馬重賞は2レースあり、大晦日の東京2歳優駿牝馬の前哨戦的位置づけとなるレース。
地方全国交流となった2011年以降の勝利は、南関東(9勝、内2頭は北海道からの転入馬)か北海道(4勝)
1~3番人気で上位独占した2011年・2015年・2023年以外は全て三連単万馬券決着と牝馬重賞らしく荒れる要素が見られる。
【1着~3着馬に東京2歳優駿牝馬への優先出走権を付与】
コースガイド
4コーナーのポケットから発走し最初のコーナーまで500mあり、さほどハイペースにはなりません。差し馬にとってはカーブがきつい3コーナーでうまく立ち回ることが求められます。
勝ち馬は単勝3桁配当の4番人気以内。北海道重賞実績馬に注目
※データは過去10年分(2014~2023年)を対象にした。
勝ち馬は単勝3桁配当の4番人気以内から
勝ち馬は全て単勝3桁配当の4番人気以内。1着には上位人気馬から選びたい。
1番人気は3勝2着1回3着2回とまずまずも、2番人気は2勝3着4回で信頼度は今1つ。
1~3番人気で上位独占した2015年と2023年以外は全て三連単万馬券決着となっており、前述の1着馬選びがなおのこと鍵となってくる。
【単勝人気別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 1 | 2 | 4 | 40.0 % | 60.0 % |
2番人気 | 2 | 0 | 4 | 4 | 20.0 % | 60.0 % |
3番人気 | 3 | 3 | 1 | 3 | 60.0 % | 70.0 % |
4番人気 | 2 | 1 | 0 | 7 | 30.0 % | 30.0 % |
5番人気 | 0 | 2 | 0 | 8 | 20.0 % | 20.0 % |
6番人気以下 | 0 | 3 | 3 | 81 | 3.4 % | 6.9 % |
北海道勢が断然。地元川崎も負けていない
3勝2着2回3着3回、複勝率44%の北海道勢が断然。2022年は参戦が無かったが、それ以外の9年で2014年と2019年以外は毎回馬券に絡んでいる。
ただ2頭が馬券に絡んだのは2015年のみで、2頭以上出走してきた場合はよく吟味したい。
地元川崎所属馬も負けていない。出走頭数も多いが4勝2着3回3着3回で複勝率18%なら十分だろう。
大井所属馬で馬券に絡んだのは2014年1着と2023年3着の2頭のみ。
浦和所属馬は1勝2着1回3着3回(2・2・3・5・6番人気)、船橋所属馬は1勝2着4回(1・1・3・3・5番人気)で、共に人気馬なら押さえておきたい。
【所属別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大井 | 1 | 0 | 1 | 14 | 6.3 % | 12.5 % |
船橋 | 1 | 4 | 0 | 25 | 16.7 % | 16.7 % |
浦和 | 1 | 1 | 3 | 12 | 11.8 % | 29.4 % |
川崎 | 4 | 3 | 3 | 43 | 13.2 % | 18.9 % |
北海道 | 3 | 2 | 3 | 10 | 27.8 % | 44.4 % |
他地区 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0 % | 0.0 % |
3枠が圧倒的
勝ち馬は3枠より外からに限られている。
特に3、4枠は合わせて4勝2着3回3着5回と馬券圏内の4割を占めており、注意をはらいたい。
【枠順別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10.0 % | 10.0 % |
2枠 | 0 | 3 | 0 | 7 | 30.0 % | 30.0 % |
3枠 | 1 | 2 | 4 | 12 | 15.8 % | 36.8 % |
4枠 | 3 | 1 | 1 | 14 | 21.1 % | 26.3 % |
5枠 | 1 | 1 | 2 | 16 | 10.0 % | 20.0 % |
6枠 | 2 | 0 | 0 | 17 | 10.5 % | 10.5 % |
7枠 | 2 | 1 | 2 | 15 | 15.0 % | 25.0 % |
8枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 10.0 % | 15.0 % |
北海道重賞実績馬+北海道所属騎手を起用してきた馬
ローテーションについては北海道所属馬(北海道から南関東転入緒戦だった2018年アークヴィグラスを含める)と、南関東所属馬に分けて考察してみた。
北海道所属で馬券に絡んだ9頭中7頭はデビュー戦で勝利していた(残り2頭も3戦目までに初勝利)。
エーデルワイス賞出走馬は[4-0-3-7]、エーデルワイス賞連対馬に限れば[3-0-1-1]。
リリーカップ出走馬は[4-0-3-5]、リリーカップ3着内馬に限れば[3-0-3-2]。
フルールカップ出走馬は[4-2-2-4]、フルールカップ連対馬に限れば[3-0-1-0]。
一方、芝のレースを使っていた馬は[0-0-0-4]。
尚、北海道所属として遠征してきた18頭の内、北海道所属騎手が騎乗した馬は[3-2-2-4]。北海道所属騎手以外が騎乗した馬は[0-0-1-6]。馬券に絡めなかった6頭の騎手には吉原寛人騎手や森泰斗騎手なども含まれている。
南関東所属馬は、前走がトライアルの小町特別で3着以内だった馬が6頭馬券に絡んでいるが、それ以外は多種多様。
ただ前走が重賞競走だった4頭(3・3・3・5着)以外は、2022年3着エイシンレア(前走3着)を除き全て2着以内に好走してここに挑んでいた。
最後に前走までに北海道で3勝以上していた馬(2018年アークヴィグラスを含む)は3勝2着1回3着1回(2019年プリモジョーカーのみ6着)で信頼度が高い事をつけ加えておく。
ライター:友好春
金子正彦
1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。
中川明美
競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。
金子正彦
1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。
中川明美
競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。
回数 | 施行年 | 馬名 | 性・年齢 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
23 | 令和5年 | ミスカッレーラ | 牝2 | 御神本 訓史 |
22 | 令和4年 | マカゼ | 牝2 | 矢野 貴之 |
21 | 令和3年 | スティールルージュ | 牝2 | 桑村 真明 |
20 | 令和2年 | ケラススヴィア | 牝2 | 森 泰斗 |
19 | 令和元年 | ブロンディーヴァ | 牝2 | 御神本 訓史 |
18 | 平成30年 | アークヴィグラス | 牝2 | 瀧川 寿希也 |
17 | 平成29年 | ゴールドパテック | 牝2 | 瀧川 寿希也 |
16 | 平成28年 | アップトゥユー | 牝2 | 阿部 龍 |
15 | 平成27年 | モダンウーマン | 牝2 | 阿部 龍 |
14 | 平成26年 | ララベル | 牝2 | 真島 大輔 |
13 | 平成25年 | クライリング | 牝2 | 御神本 訓史 |
12 | 平成24年 | デイジーギャル | 牝2 | 真島 大輔 |
11 | 平成23年 | ドラゴンシップ | 牝2 | 御神本 訓史 |
10 | 平成22年 | オリークック | 牝2 | 坂井 英光 |
9 | 平成21年 | キョウエイトリガー | 牝2 | 柏木 健宏 |
8 | 平成20年 | ヴィクトリーパール | 牝2 | 佐藤 博紀 |
7 | 平成19年 | マダムルコント | 牝2 | 町田 直希 |
6 | 平成18年 | エイコークック | 牝2 | 的場 文男 |
5 | 平成17年 | ダガーズアラベスク | 牝2 | 内田 博幸 |
4 | 平成16年 | スコーピオンリジイ | 牝2 | 今野 忠成 |
3 | 平成15年 | ビービーバーニング | 牝2 | 甲斐 年光 |
2 | 平成15年 | マルダイメグ | 牝3 | 的場 文男 |
1 | 平成14年 | ラヴァリーフリッグ | 牝3 | 石崎 隆之 |