重賞レース

第75回全日本2歳優駿(JpnI)

2024年12月11日 20:10発走予定

レースガイド RACE GUIDE

2歳ダート王者決定戦であり、日本馬を対象としたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズの一戦でもある。2018年からは地方競馬でのダートグレードでは東京大賞典GIに続く2つ目の国際交流競走として実施されている。
2022年の勝ち馬デルマソトガケがこのレースを勝利したのち海外に矛先を向け、サウジダービーは3着だったもののUAEダービーを制覇している。

コースガイド

4コーナーのポケットから発走し最初のコーナーまで500mあり、さほどハイペースにはなりません。差し馬にとってはカーブがきつい3コーナーでうまく立ち回ることが求められます。

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JRA勢が圧倒か? 地方勢が意地を見せるか? ダート2歳王者決定戦

※データは過去10年分(2014~2023年)を対象にした。

優勝馬は単勝一桁台の5番人気以内馬から

 1番人気馬は5勝2着1回3着2回で連対率60%、複勝率80%ならまずまず信頼出来る。これに2・3番人気が続くが、1~3番人気以内で1~3着を独占したのは10年中2回で一捻りが必要。
 尚、優勝馬は全て「単勝一桁台の5番人気以内馬」である。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1番人気 5 1 2 2 60.0 % 80.0 %
2番人気 1 5 0 4 60.0 % 60.0 %
3番人気 2 2 1 5 40.0 % 50.0 %
4番人気 0 1 1 8 10.0 % 20.0 %
5番人気 2 0 1 7 20.0 % 30.0 %
6番人気以下 0 1 5 77 1.2 % 7.2 %

JRA勢に食い込む地方所属馬探しが鍵

 JRA所属馬が8勝2着9回3着4回と断然だが、1~3着を独占したのは3回のみ。
 6番人気以下で馬券に絡んだ6頭中5頭が地方所属馬でもあり、取り捨てに注意したい。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
大井 0 0 1 5 0.0 % 16.7 %
船橋 1 0 1 11 7.7 % 15.4 %
浦和 0 1 2 7 10.0 % 30.0 %
川崎 1 0 0 13 7.1 % 7.1 %
他地区 0 0 2 38 0.0 % 5.0 %
JRA 8 9 4 29 34.0 % 42.0 %

牡馬が圧倒。牝馬は苦戦

 牝馬で馬券に絡んだのは、2016年1番人気1着:リエノテソーロ(エーデルワイス賞優勝あり)のみ。
 それ以外の牝馬はJRA所属馬4頭、地方所属馬1頭が馬券に絡めず。
 相当の力がある牝馬でない限り、牡馬が圧倒すると考えて良いだろう。

【性別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
牡馬 9 10 10 98 15.0 % 22.8 %
牝馬 1 0 0 5 16.7 % 16.7 %

位置取りを決めやすい5~7枠がやや有利か

 最初のコーナーまで十分距離のある1,600m戦だけに枠順による有利不利は少ないが、優勝馬の内6頭は5~7枠。スタートしてから他馬の出方をうかがいながら好みの位置取りを取れるアドバンテージか。
 3枠のみ連対率、複勝率ともに他より劣っている。

【枠順別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1枠 1 2 0 7 30.0 % 30.0 %
2枠 1 0 1 8 10.0 % 20.0 %
3枠 1 0 1 15 5.9 % 11.8 %
4枠 0 2 2 13 11.8 % 23.5 %
5枠 2 1 1 16 15.0 % 20.0 %
6枠 2 2 1 14 21.1 % 26.3 %
7枠 2 2 2 14 20.0 % 30.0 %
8枠 1 1 2 16 10.0 % 20.0 %

ダートグレード組、JRA連勝馬に挑む南関東実績馬

 馬券圏内30頭中27頭は前走で1着。残る3頭中2頭は前々走で重賞2着以内。近2走共に4着以下から巻き返した1頭は、その2走がJBC2歳優駿(2番人気10着)と兵庫ジュニアグランプリ(3番人気4着)だった。
 ローテーションで見ると兵庫ジュニアグランプリ、またはJBC2歳優駿(2019年までは北海道2歳優駿)に出走した馬が毎年馬券に絡んでいる。
 兵庫ジュニアグランプリ経由のJRA所属馬は同レースで(着順を問わず)3番人気以内だった馬15頭の中から、全日本2歳優駿で6頭が馬券絡み(1勝2着4回3着1回)となっているが、地方所属馬は7頭が転戦してきて3着2回のみに留まっている。
 JBC2歳優駿に出走していたJRA所属馬は8頭おり、2勝2着1回3着1回。地方所属馬は17頭で2019年ティーズダンク(3着)のみ。同馬はJBC2歳優駿後に南関東へ移籍していた。
 前述のダートグレード2レースを経由しなかったJRA所属馬で馬券に絡んだ12頭中11頭は連勝でここに挑んでおり勢いを重視したい。
 馬券に絡んだ地方所属馬9頭中7頭は重賞勝ち馬で、残る2頭も重賞2着があり実績重視。
 ちなみにトライアルレースの1つである同じ川崎が舞台の鎌倉記念連対馬だが、本番で3着2回のみと案外。

ライター:友好春

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
74 令和5年 フォーエバーヤング 牡2 坂井 瑠星
73 令和4年 デルマソトガケ 牡2 松若 風馬
72 令和3年 ドライスタウト 牡2 戸崎 圭太
71 令和2年 アランバローズ 牡2 左海 誠二
70 令和元年 ヴァケーション 牡2 吉原 寛人
69 平成30年 ノーヴァレンダ 牡2 北村 友一
68 平成29年 ルヴァンスレーヴ 牡2 M.デムーロ
67 平成28年 リエノテソーロ 牝2 吉田 隼人
66 平成27年 サウンドスカイ 牡2 戸崎 圭太
65 平成26年 ディアドムス 牡2 三浦 皇成
64 平成25年 ハッピースプリント 牡2 宮崎 光行
63 平成24年 サマリーズ 牝2 藤岡 佑介
62 平成23年 オーブルチェフ 牡2 中舘 英二
61 平成22年 ビッグロマンス 牡2 田中 勝春
60 平成21年 ラブミーチャン 牝2 濱口 楠彦
59 平成20年 スーニ 牡2 内田 博幸
58 平成19年 イイデケンシン 牡2 藤田 伸二
57 平成18年 フリオーソ 牡2 内田 博幸
56 平成17年 グレイスティアラ 牝2 田中 勝春
55 平成16年 プライドキム 牡2 池添 謙一
54 平成15年 アドマイヤホープ 牡2 武 豊
53 平成14年 ユートピア 牡2 河内 洋
52 平成13年 プリンシパルリバー 牡2 五十嵐 冬樹
51 平成12年 トーシンブリザード 牡3 石崎 隆之
50 平成11年 アグネスデジタル 牡3 的場 均
49 平成10年 アドマイヤマンボ 牡3 田中 勝春
48 平成9年 アグネスワールド 牡3 武 豊
47 平成8年 オグリダンディ 牡3 佐宗 応和
46 平成7年 ホウシュウサルーン 牡3 石崎 隆之
45 平成6年 ヒカリルーフアス 牡3 佐々木 竹見
44 平成5年 キタノジライ 牡3 大城 剛
43 平成4年 キタサンテイオー 牡3 石崎 隆之
42 平成3年 ヤマニンロード 牡3 石崎 隆之
41 平成2年 ユウユウサンボーイ 牡3 森下 博
40 平成元年 ハセノトライアン 牡3 石崎 隆之
39 昭和63年 ミルユージ 牡3 桑島 孝春
38 昭和62年 リユウコウキング 牡3 本間 茂
37 昭和61年 ダイカツラモーヌ 牝3 石崎 隆之
36 昭和60年 ミハマシヤーク 牡3 山崎 尋美
35 昭和59年 ロングタイシヨー 牡3 佐々木 竹見
34 昭和58年 ヨシマサボーイ 牡3 石崎 隆之
33 昭和57年 ヨネタロウ 牡3 本間 茂
32 昭和56年 ヒノデスター 牡3 桑島 孝春
31 昭和55年 シゲノカマダ 牡3 佐藤 隆
30 昭和54年 スーパーヤマト 牡3 桑島 孝春
29 昭和53年 マイリマンド 牡3 高橋 三郎
28 昭和52年 ヒダカホーリユウ 牡3 岡島 茂
27 昭和51年 カシキユネ 牡3 本間 茂
26 昭和50年 カツフアーム 牡3 高橋 三郎
25 昭和49年 シタヤロープ 牡3 佐々木 竹見
24 昭和48年 スピードパーシア 牡3 内野 健二
23 昭和47年 チヤイナホープ 牡3 川島 正行
22 昭和46年 ヤシマスウパー 牡3 内野 健二
21 昭和45年 タニノカツヒメ 牝3 宮下 紀英
20 昭和44年 タマブチー 牡3 赤間 清松
19 昭和43年 トウシユン 牡3 渥美 忠男
18 昭和42年 パトラー 牡3 福永 二三雄
17 昭和41年 ヒカルタカイ 牡3 竹山 隆
16 昭和40年 ニユーサカエ 牡3 小筆 昌
15 昭和39年 タマノニシキ 牝3 佐々木 竹見
14 昭和38年 ハロユウ 牡3 宮下 哲朗
13 昭和37年 テルチカラ 牡3 高岩 隆
12 昭和36年 セルコール 牡3 須田 茂
11 昭和35年 ユキロウ 牡3 古野 重孝
10 昭和34年 オンスロート 牡3 赤間 清松
9 昭和33年 カチススム 牡3 内田 秋造
8 昭和32年 ダイゴホマレ 牡3 小筆 昌
7 昭和31年 エイシヨウ 牝3 須田 茂
6 昭和30年 カブト 牡3 長沢 保作
5 昭和29年 タジマオー 牡3 井上 宥蔵
4 昭和28年 ネンタカラ 牡3 遠間 波満行
3 昭和27年 ローズバツト 牝3 須田 茂
2 昭和26年 シンタカラ 牡3 勝又 衛
1 昭和25年 サチフサ 牡3 大山 末治